質量分析は,同位体を検出する最も強力なツールとして,自然科学の様々な分野で基礎的な分析手法として活躍している.近年では,有機化合物や高分子にも応用され,生命科学や医薬学の分野でも欠かすことのできない分析手法となっている.さらには,現在も新しい概念・新しい技術の導入による新しい形の質量分析の開発が進んでいる.本コースでは,質量分析技術の技術的基礎をしっかり学び,加速器質量分析,レーザー共鳴質量分析,生命科学への応用など,最先端の技術・応用研究を正しく理解する.その上で,実際に現代の最先端質量分析システムを実際に体験する実習を行うことによって,「現代質量分析学」の概念を体得する.
担当教員
講義/実習内容
1. 入門編(1)by 角野
歴史・イオン化法
2. 入門編(2)by 松崎
質量分析装置・検出器
3. 専門編(1)同位体の質量分析 by 角野
同位体比・同位体異常・同位体分別・年代測定・希ガス質量分析・オンサイト分析・応用
4. 専門編(2)加速器質量分析 by 松崎
負イオン源・タンデム加速器・検出器・イオン光学・レーザー光脱離・応用研究
5. 専門編(3)レーザー光を利用した新しい質量分析 by 長谷川
原子分子・同位体・電子構造・光と物質の相互作用・レーザー分光法・応用研究
6. 専門編(4)ライフサイエンス分野での質量分析 by 川村
生体試料のイオン化・生体分子・医薬品解析(低分子化合物,タンパク製剤)
加速器質量分析実習(12/07)について
集合:タンデム加速器研究棟3F会議室 13:30
スケジュール/講義資料
講義(駒場K302教室;16:50−18:35)
実習
成績評価
出席と各実習レポートで評価する。
実習は原則すべて参加とするが、やむを得ない事情による不参加は認める(後日データを教員より受け取り、それをもとにレポートを作成)。
Update: 2019/10/15
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